福島・宮城へスタディ&ボランティアツアーを実施(12/2-3)

 12月2日・3日、福島県と宮城県名取市を巡る『スタディ&ボランティアツアー』を実施し、17名の方々に参加いただきました。(後援:柏市、柏市教育委員会)

 初日は、最初に福島にある東日本大震災・原子力災害伝承館を見学し、浪江町出身の語り部の方に震災の記憶や思いをうかがいました。続いて富岡町の東京電力廃炉資料館にて、原発事故についての反省点や廃炉に向けての取り組み等を紹介していただきました。

 翌3日はホテルを出発時より田中秀穂さん((株)ガーデン二賀地会長)にバスに同乗いただき、防災林に対する思い、これまでの取り組みについてお話しを伺いました。

 仙台空港横のボランティア会場となる名取市の海岸は、東日本大震災の際、防災林の松が壊滅的な被害を受けた場所です。震災直後から失われた防災林を取り戻す活動をされてきた田中さんより、松の枝打ちのレクチャーを受けた後、2時間ほど作業を行いました。

 作業後、岩沼市の千年希望の丘にある慰霊碑前で黙祷。平成27年に天皇皇后両陛下(上皇上皇后両陛下)が震災犠牲者を慰霊されたことなどをうかがいました。

 参加者からは「福島などの現場を見ると、復興はまだまだだとわかった。苦しんでようやくここまで来れたんだ、と。私自身も今を大事に生きたいと思った」などの感想が聞かれました。大震災と原発事故の複合災害の「記録と記憶」に学び、再び防災林を取り戻すボランティアに携わった2日間でした。