東日本大震災被災地スタディ&ボランティアツアーへの助成

 令和6年11月30日〜12月1日、福島県と宮城県を巡る「緑を育て未来を創るスタディ&ボランティアツアー」を実施しました。3回目となる今回は、柏市在住の参加者のほか、姉妹法人である麗澤大学や麗澤高校の学生・生徒を含む19名の方々にご参加いただきました。(後援:柏市、柏市教育委員会)

 初日は、福島県双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館を訪れ、震災と原発事故にまつわる記録や教訓を学びました。地元の語り部の方(25歳)から震災当時の状況やその後の生活についてうかがい、現地の現実を知る貴重な時間となりました。その後、浪江町の震災遺構「請戸(うけど)小学校」を見学し、津波が到達するまでの避難の様子や、児童たちが無事だった背景について学びました。

 2日目は、宮城県岩沼市の「千年希望の丘」で慰霊を行った後、名取市の仙台空港近くの防災林で剪定作業ボランティアを実施しました。バスでの移動中には、田中秀穂さん((株)ガーデン二賀地会長)から、防災林の役割や震災復興への取り組みについてお話をうかがい、作業を通じて防災意識を深める機会となりました。

 2日間のツアーを終えた参加者からは次のような感想が寄せられました。

  • 「伝承館や震災遺構を訪ねることで、現地の空気感を肌で感じ、避難や防災の重要性をあらためて実感しました。」
  • 「田中さんのお話を通じて、防災林づくりの意義を詳しく知ることができました。」
  • 「震災を風化させず、防災や復興支援についてこれからも思いを寄せ続けていきたいと思います。」

 様々な震災の記憶と教訓を風化させないため、当財団では今後も被災地支援活動に継続して取り組んでまいります。