被災地に心を寄せる

被災地に心を寄せる、スタディ&ボランティアツアーへの助成

 令和5年12月2〜3日、福島県と宮城県名取市を巡る「スタディ&ボランティアツアー」を実施し、高校生を含む17名の方々に参加いただきました。(後援:柏市、柏市教育委員会)

 初日は、最初に福島にある東日本大震災・原子力災害伝承館を見学し、浪江町出身の語り部の方に震災の記憶や思いをうかがいました。続いて富岡町の東京電力廃炉資料館にて、原発事故についての反省点や廃炉に向けての取り組み等を紹介していただきました。

 翌3日、バスに乗ってホテルを出発。同乗いただいた田中秀穂さん((株)ガーデン二賀地会長)から防災林に対する思いやこれまでの取り組みについてお話しを伺いました。

 名取市のボランティア会場となる仙台空港横の海岸は、東日本大震災の際、防災林の松が壊滅的な被害を受けた場所です。震災直後から失われた防災林を取り戻す活動をされてきた田中さんより、松の枝打ちのレクチャーを受けた後、2時間ほど作業を行いました。

 参加者からは「福島などの現場を見ると、復興はまだまだだとわかった。苦しんでようやくここまで来れたんだ、と。私自身も今を大事に生きたいと思った」などの感想が聞かれました。大震災と原発事故の複合災害の「記録と記憶」に学び、再び防災林を取り戻すボランティアに携わった2日間でした。