次世代「志」フェスタを開催国枝慎吾氏が講演
令和5年6月3日と4日の両日、モラロジー道徳教育財団(千葉県柏市)は、関連法人である学校法人廣池学園との共催で、伝統の日「感謝の集い」等の諸行事を挙行しました。
●第一部:国枝慎吾氏による特別講演会
6月3日は、次世代「志」フェスタを開催。第一部では、国民栄誉賞を受賞された国枝慎吾氏(元プロ車いすテニスプレイヤー)が特別講演会を行いました。会場には麗澤中学高等学校生徒、麗澤大学生をはじめ約500名が会場につめかけ、多くの方々がライブ配信を視聴しました。
国枝氏の講演タイトルは、「プロ車いすテニス選手としての軌跡」。9歳の時に患った脊髄腫瘍によって車いす生活となったことや車いすテニスとの出会い、先輩たちのプレイを目にして希望を持ったことやパラリンピックでの活躍など、これまでのテニス人生を振り返りました。
途中、2016年、右ひじの手術を受け、フォームを変更して一から出直すという大きな転機を迎えた時、それをいかにして乗り越えたかを語りました。そして、東京パラリンピックで優勝したときに引退を決意したことに触れると、会場からはため息交じりの声が上がりました。
最後に国枝氏は、
「中学生の時、5年前からの病いはガンだとしらされたけれど、生きていてよかったと、生命を与えられていることに感謝しました。その時の人生への覚悟が、私の車いすテニスのキャリアに繋がりました。人生は一度きりです。これからも”悔いのない人生を送るぞ!”と強く思っています。これは引退しても変わりませんし、これからも挑戦し続ける人生を歩んでいきます」
と力強い決意を表明し、講演をまとめました。
講演後、母校である麗澤大学から特任教授就任の報告があり、国枝氏に徳永澄憲学長から委嘱状が授与されると、会場からは大きな拍手が沸き上がりました。
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●第二部:次世代大懇親会
第二部は、「次世代大懇親会」として創立者・廣池千九郎の志に立ち返り、モラロジーと麗澤の魅力を未来につないでいくため、青年層を対象に、次世代大懇親会を開催。「関東学生モラロジー研究会」「麗澤大学経済学部『バナナ de ビール』」「麗澤中学・高等学校SDGs研究会」「麗澤大学 トラン ティ フォン リンさん」「麗澤高等学校寮生」の5つのグループが、それぞれの取り組みや活動内容、未来に向けた「志」について発表を行いました。
発表の後、拍手の音量による「デシベル測定」で採点し、各グループの発表終了後、順位を決定。それぞれのグループ代表者に国枝氏から副賞が手渡され、会場は大盛り上がり。時間いっぱいまで交流が続きました。