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理事長挨拶

 

「人づくり」による「国づくり」を

 

 

 

 

 モラロジー研究所は、大正15年(1926)に法学博士・廣池千九郎(1866〜1938)が創立して以来、倫理道徳の研究と、これに基づく社会教育を推進してまいりました。平成22年4月1日には内閣府より「公益財団法人」の認定を受け、当法人の趣旨に賛同くださる方々のご支援とご協力のもと、心豊かで健全な社会づくりのために微力を尽くしております。

 

 未曾有の東日本大震災から5年、本年4月には、熊本を中心に甚大な被害をもたらす大地震が発生しました。亡くなられた方に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に衷心よりお見舞いを申し上げます。

 

 歴史を顧みれば、先人たちもまた災害・戦災をはじめとする大きな困難に、幾度も直面してきました。しかし、今よりはるかに困難な状況にあっても、優れた指導者のもとに国民が一致団結し、「よき国民性」を発揮してこれを乗り越え、今日の日本を築いてきたのです。

 

 国づくりの根本は国民の「心」を育てる教育であり、それは道徳教育にほかなりません。先人たちが長い歴史の中で育んできた「日本が世界に誇るもの」——伝統文化や勤勉・正直・礼節・質素・忍耐・倹約・親孝行などの「よき国民性」を次の世代へ伝えていくことは、道徳教育の使命です。そして、私たち大人には、子供たちが「日本に生まれてよかった」と心から思える国をつくっていく責任があることも、忘れてはならないでしょう。親から子へ、子から孫へと世代を重ねて道徳性を育む「累代教育」が、今こそ求められているのです。

 

 小中学校における道徳の教科化を目前にした本年、モラロジー研究所は創立者の生誕150年と、研究所創立90年の節目を迎えました。私どもは「知徳一体」「道経一体」「三方よし」の人づくりを提唱した創立者の遺志にあらためて思いを致し、戦前・戦中・戦後と一貫して取り組んできた「心の教育」を通じて、一人ひとりの生きがいと喜びに満ちた人生と、明るく温かな家庭、そしてよりよい社会を実現していくため、志を同じくする多くの方々と手を携え、道義国家再建の礎となる「人づくり」に、ますます努力をしてまいる所存です。

 

 今後とも、当法人の事業にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

平成28年4月吉日

 

 

 

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